このような疑問をお持ちの方に向けて書いています。
プログラミングを初めて転職を考え始めると「SESはやめとけ」と言う人がいます。なぜでしょうか。簡単に思いつくものがいくつかあります。
こんな方におすすめ
- SESは入社は簡単で常駐先の面談が難しい
- SESは新人が開発することが少ない
- 契約解除されやすい
- 自宅待機で給与が減る
- 精神的につらい
未経験者にとって成長できる環境で働くというのは重要です。
「SES企業はやめとけ」に関する結論
上記の良い半分に転職・就職できるかというと働いてみないとわからないという部分があるため、個人的に未経験者は避けたほうが良いと思います。
SESでスキルアップできずに悩む人もいますが、そこでの経験を活かしつつ自社開発企業に転職できたという人もいます。(このブログにもエンジニアのキャリアパスに関する相談の問い合わせが来るのです。)
この記事を書いた人
特別何か持っているわけではない普通の人が未経験からエンジニアに転職し、10年以上経験を積みフリーランスエンジニアになり、単価80万〜140万の案件に参画し稼げるように。プログラミングを始めた頃は、「プログラミング向いていないかも」、「自分のスキルレベル低い」と感じ悩んだ経験がある。
- 元プログラミングスクール運営企業の社員のためプログラミングの学習に詳しい
- 自分と同じように悩んでいる初心者へのアドバイスが得意。
SES企業で働く経験が少ないYouTuberの体験談
SES企業で働く30歳で経験が浅いエンジニアの「元運送業エンジニアHiroshi」さんの動画がかなり具体的な内容なので紹介してみたいと思います。
SES企業で働く元運送業エンジニアHiroshiさん
こちらの動画を見ると、初級のエンジニアの生の声が聞けます。要点を以下にまとめます。
POINT
- スキル不足により契約が3ヶ月で解除
- コロナの影響でリモートワークになり、わからないことが聞きにくい
- 次の案件に400件近く提案したが面談がなし
- SES企業に入社はできるが、案件に入れない
- 初級エンジニアはテスターも椅子の取り合いしている
- 次の月は待機が決定したが、常駐先が決定した。
- 1年で自分で開発できない状況
このような状況のようです。SES企業でスキルが足りない人は現状かなり厳しいという話をされています。自分が必要とされていない、需要がない点がつらいということです。
この状況を聞いた上で、少し解説していきます。
コロナの影響によりテスターのSES案件も経験者で取り合い
普通の時であればテスター案件くらいはありますが、コロナの影響により1、2年の経験者も数少ない案件を取りにきているため、初級エンジニアはさらに難しくなっているとのことです。
コロナの影響が大きいため、企業も慎重になっていると思います。しばらくすると案件は増えてくるとでしょう。
応募400社以上で書類審査通過がなし
一番びっくりしたのが、400社に提案しているという点です。会社員時代の新人でもこれほど提案したという話は聞いたことがないです。
SES企業の初級エンジニアの問題点
この動画を見て初級エンジニアにとってかなり厳しい状況にあるというのは理解できましたが、問題は他にあると思いました。この方は1年ほど経験があるにもかかわらず、スキルがないと話されている点です。
これはSES企業の初級エンジニアにありがちなパターンです。1年ほど先輩社員にくっついて案件に参画し、ドキュメントやテストといった作業をしてきた結果、技術的なスキルが身についていないというタイプです。
自社開発企業で1年経験を積むと、一人で開発をすすめられるレベルになっています。実際にこのYouTuberの方と同じようにスキルが身についていないため不安を感じるというSES企業の初級エンジニアが多いです。
SES企業はやめとけと言われる理由
SES企業はやめとけと言うのには理由があります。これは特に未経験の方に向けて言われる言葉です。いくつかその理由について解説していきます。
SESは入社は簡単で常駐先の面談が難しい
SES企業は比較的採用されやすいという状況です。転職の難易度は下記の通りになります。
SES企業は入社はしやすくても、実際に仕事をするためには常駐先の面談に通らなければなりません。それが意外とハードルが高いです。
初級エンジニアを採用したいと考える企業は下記の理由で初級エンジニアを常駐させたいと考えます。
- エンジニアでなくても可能な業務がたくさんある
- テスト仕様書を書く人やテスト実施する人が必要
少し面倒と感じる業務があり、単価の安い初級エンジニアに任せたいわけです。そのため開発初期の段階ではあまり必要がありません。
チェック
企業は初級エンジニアを設計や開発という業務で採用することができません。それが初級エンジニアが面談を通過するのが難しい理由です。
SESは新人が開発することが少ない
上でもふれましたが、設計や開発で初級エンジニアを採用することは少ないです。
運が良ければ、先輩の手伝いしながら小さめの開発に携わることが可能です。
最初から開発業務につくのは難しく、動画の中でも話されているように1年経っても一人で開発できない状況になる人が多いということです。
これがSES企業はやめとけと言われる一番の理由です。1年エンジニアとしての経験を積んだものの、開発のスキルは身についていないというのは悲しいことです。
契約解除されやすい
SESの場合は月単位の契約になっており、1ヶ月〜3ヶ月契約が多くなっています。採用されたものの企業側の期待に応えられない場合は、最初に決めた契約期間で終了となります。
毎回、短期間で契約終了していると、「スキルが足りない人」、「問題がある人」と思われ採用する側も慎重になってしまいます。そうすると、精神的に疲弊してしまうため「SESはやめとけ」と言われます。
SESは自宅待機で給与が減るという企業がある
SES企業の社員は案件が決まらなければ、自宅待機という状況になる企業があります。自宅待機中の給与は6割とかに減給されます。
初級エンジニアの場合は、給与が20万くらいだと思うので12〜16万になって税金引かれると手取り10万ということもありえます。生活に支障が出るレベルです。
精神的につらい・病んでしまう
常駐先が決まらないと会社に貢献できていないのに給料をもらうという状況になります。そうすると「給与泥棒」していると感じ、地味に精神的にきつくなってきます。
常駐先があり仕事をしていても業務についていけない場合は、精神的につらいと病んでしまいます。どちらにしても病むことは多いのが初級エンジニアです。
先輩社員と一緒に同じ現場に入れるとは限らないため、一人の場合は余計に病んでしまいます。
未経験者はSES企業はやめた方がいいのか?
動画の体験談や一般的な話を聞くとSES企業はやめた方がいいのではと感じたのではないでしょうか。
冒頭の結論で書いたように、SESの半分はやめたほうがいい企業です。残り半分は、考える余地はあります。
SES企業によってアサインする案件に違いがある
これは企業の営業力や考え方の影響を受ける部分です。営業力がある企業であれば、経験が浅くても先輩社員の下に入り開発できる案件に入れてもらえることもあります。
さらに社員を育てようと考えがある企業は、テスターの業務は最初の3ヶ月のみにしてその後開発できないのであれば、開発できる現場を探してくれます。
入社時にどのような案件にアサインしてもらえるのか、考え方など聞いてみると良いいです。
社員を育てるという考えや営業力があるSES企業であれば、候補に含めてもいいと思います。
Web系のプログラム言語を学びSES企業に入社する
テスターやドキュメントを整備する仕事はSIerの案件に多く、初級エンジニアがアサインされやすい現場です。そこで使われるプログラム言語はほとんどJavaです。
PHPやRubyを使う企業は、ドキュメント整備やテスターをわざわざ準備しないため開発できる可能性が高くなります。
メモメモ
未経験でもWeb系で開発させてもらえる企業を探してくれるSES企業であれば候補に含めるのはありかと思います。
受託開発や自社開発もしているSES企業を選ぶ
SES企業の中には、自社で開発していたり受託開発をしている企業があります。そのような企業は入社時に未経験者をいきなりSESとして常駐させるということはしません。
そのような企業を選択することで、スキルアップできる可能性が高いです。初心者エンジニアを卒業できれば常駐しても病むことも少なくなります。
チェック
そのような企業でスキルアップして、不満があるのであれば次の段階へ進むというのはいかがでしょう。
「SESはやめとけ」と言われる理由まとめ
SES企業はやめとけと言われる理由について解説してきましたが、すべてのSES企業が悪いわけではないため、しっかり見極めて判断してください。
まずはしっかり技術を身につけ希望の企業で働けるように準備しましょう。
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