IT業界に転職希望者がいきなり退職しプログラミングスクールに通うな
高校や大学を卒業し、社会人になってみたものの、年収が上がらないため不安になりIT業界に転職したいと考えるようになった。
そのように考える人は多いのですが、いきなり今の仕事を退職してプログラミングスクールに通うというリスクを負う人が多いです。
そのような行動は危険が伴います。今回はIT業界に転職する場合にリスクをおかさずに転職する手順をご紹介します。
Contents
プログラミングを学ぶためにいきなり仕事をやめるのは危険
IT業界に転職するためにいきなり仕事をやめてプログラミングの学習をするリスクについてですが、以下のような点がリスクとなります。
- 収入が途絶えるリスク
- IT業界、プログラマが合わないと感じても戻れないリスク
- 早く転職しなければならないという焦りからくるリスク
収入が途絶えるリスク
まず収入が途絶えるというリスクが一番大きいと思います。プログラミングの学習は早くても3ヶ月程度はかかります。また普通に半年から1年程度かかると言われています。
その期間、無収入でプログラミングの学習に専念できるでしょうか?実家で暮らす独身の方なら可能かもしれませんがリスクを負いすぎではないでしょうか?
IT業界に転職を考えはじめたとしても、まず退職する前にできることをしましょう。
IT業界、プログラマが合わないと感じても戻れないリスク
二つ目のリスクとしては、いきなり退職してプログラミングの学習を始めてみてもののプログラミングが合わない、無理と感じた時どうするつもりでしょうか?
退職してしまっていたら、戻ることもできないしすぐに別の道を探し進むこともできません。リスクが大きすぎませんか?
成功した時のことをイメージするのは大切ですが、失敗した時のリスクも考えなければなりません。
早く転職しなければならないという焦りからくるリスク
退職し、いきなりプログラミングスクール通い3ヶ月で終了したとします。紹介された企業に内定をもらえず時間がかかるかもしれません。
それでも退職してしまっているため、早く決めないとという焦りから妥協したり、企業をしっかりと判断できずに決めてしまうというリスクがあります。
条件も仕事内容も良くない企業に入り、転職失敗してしまうということになりかねません。心に余裕がなくなったり焦りがあると、そのようなリスクがでてきてしまいます。
IT業界に転職するためにリスクを負う必要はない
まず転職を考えた時に、転職に必要なことを考えます。例えば、資格です。看護師であれば看護師免許が必要です。このように資格を取るために学校に通う場合は仕事をしながら取得というのは難しくなります。
ではIT業界の転職に必要なものは何でしょう。実は資格は必須ではありません。もちろん企業によっては大卒、基本情報技術者試験資格を所有している者など条件がありますが、基本は経験や技術力といった部分を重視します。
IT業界に転職しようとしている未経験の人が経験を積むことはできないため、技術力をつけるしかありません。
技術力は仕事をしながらでもつけることが可能
プログラミングの技術はPCがあればつけられるものです。本当に転職したいと思うなら自宅のPCで独学で始めてみるのが先です。
仕事をしながら学習時間をつくりましょう。仕事をしながらでもできることはたくさんあります。
仕事をしながら時間を作り学ぶ
仕事しながらでも上のように時間を作って学ぶことは可能です。まずは以下でできることから始めてみましょう。
- 通勤時間に技術書を読むことができます。
- 仕事から帰ってきてから学習サイトでプログラミング。
- 休日に初心者向けの講習会・もくもく会に参加
電車通勤であれば通勤時間に本を読んだりスマホで記事を読むことができます。
仕事から帰ってきたら実際にプログラミングの学習ができます。朝早く起きてできるかもしれません。
休日であれば、いろんな方と一緒に学ぶもくもく会に参加してみるのもよいでしょう。「もくもく会」で検索してみると詳しく説明されています。
無料で参加できる初心者向けの講習会もたくさんあります。
講習会・もくもく会
プログラミングの学習前に理由を明確にすること
いろんなリスクを考えて仕事を退職する前に独学でプログラミングを始めてみましょう。中途半端な気持ちでプログラミングの学習は続きません。
実際にプログミングをしてみて自分は続けていけるのか、確認してみます。
ITエンジニアに転職は簡単なものではありません。人手不足と言われ続けてもできない人はできないからです。
なぜITエンジニアになりたいのか
エンジニアになりたいけど、なぜなりたいのか理由がモヤモヤしている人が多いです。
- 給与が高いから
- リモートで仕事ができるから
- かっこいい
- 将来性がある
- 手に職をつけたい
- 時間も場所も選ばないし将来田舎に帰ってもできる仕事だから
このような理由ではじめる人が多いですが、すこし大変になるとやめてしまいます。明確な理由がないと気持ちが下がった時に上がってこないといった理由もあります。
未経験でエンジニアになりたい人で「エンジニアは働く時間と場所が選べるから」っていう理由を挙げる人が散見されるの気になるんだけど、
結局ITへの興味は無くて、エンジニアという仕事を「やりたい」んじゃなくて働き方を選べる状態に「なりたい」だけなんだなぁと思ったり。 https://t.co/sVvvGwPr3K— みチャン (@michan_7colors) April 8, 2019
出来ればエンジニアになりたい、では厳しいです。そういう人はプログラミングの勉強が目的になっているように思う。それだとSNS界隈の流行りに表面上のっているだけ。
あなたがエンジニアにならないといけない理由は何ですか?
即答出来ない人は今夜はここを深彫りしてみて#プログラミング初心者
— 陽翔@年収8桁稼ぐ外資系ITエンジニア (@engineer_yosho) February 29, 2020
このツイートを見るとわかりますが、なぜエンジニアなのか。何か作りたいものがあるわけでもなくITに興味があるわけではないように感じます。

これはエンジニアという職業につきたいというよりは、こういう働き方をしたいだけです。これではおそらくエンジニアとしてはやっていけないでしょう。
エンジニアなりたい!っていう友達何人かいたけど、ほとんど挫折した。
多分、上を見すぎてるからだと思う。
「フリーランスになって年収500万!」
「学歴なし、経験なしでもなれる」っていう言葉に踊らされて、目指す人が多い。そんな甘くないし、無理なく続けられる仕事を探した方がいいと思う。
— タクヤ@22歳のフリーランスエンジニア (@eOzYvFIumLcw3UN) April 22, 2020
だいたいこうなります。下にある記事でも書いています

できるだけ具体的な目標を持つ
絶対にこうなりたい、これを作りたいといった目標がある人の方が成果がでます。
- 作ったもので世の中を便利にしたい
- 自分が考えたiPhoneアプリ作りたい
- 先輩エンジニアがすごくて自分も同じような技術を使えるようになりたい
実際にエンジニアになりたい理由をSNSで探してみる
参考になるツイートものせておきます。
プログラミングに熱が入り始めた理由は、すっげー…こんな人になりたい…と思うエンジニアの人達が居て、そんな人達に認められるようなすっげーエンジニアになりたいと思ったからだ。あと自分の知識で誰かの力になれるようなエンジニアになりたいってのもある。
— Buravo (@Buravo46) May 2, 2014
こういう具体的な目標があると成長速いし伸びますね。

エンジニアになれる人となれない人の違いは「転職すること」へのこだわりだと思う。
本気でエンジニアになりたい人は転職をゴールにし、逆算して何をするか考える。転職に必要ならポートフォリオも作るし、そのために必要な勉強もする。
転職に関係のない無駄なことをしないから結果を出すのも早い。
— キツネ@エンジニア✖︎ブロガー (@kitaaaa_kitsune) July 14, 2019
参考になります。ごもっともな意見ですね。

未経験者を誘う営業トークに騙されない
未経験からフリーランスエンジニアという流れも難しいのに、「未経験からフリーランスで1000万」といった広告をみて騙されないことです。
5年、10年経験したフリーランスエンジニアが1000万いくのはありえます。常駐型のフリーランスエンジニアの単価は70万〜80万くらいが一般的なので年収にすると1,000万ちかいですが、未経験から1,000万はハードル高いです。
「未経験から目指せ年収1,000万円炎プログラマー養成講座」
こういう人が経営しているプログラミングスクールありましたが、あやしさしかないです。
IT業界に転職は仕事をしながらでも可能
目標をしっかり持って学習すると、少し難しい状況になっても挫折しないエンジニアになれると思います。そのためにまずは独学で学習してみましょうというのが、今までの説明でした。
社会人はたしかに時間がないです。けれども1日1時間くらい学習時間は取れるはずです。先にも書きましたが電車に乗っている時間、出勤前の時間、帰宅後の時間。
やる気があれば、このくらいの中から1時間くらいは取れます。
言いたいことをまとめると、このような感じです。
- ITエンジニアに転職する前に今の仕事を退職してリスクを負わない方がよい。
- 目標をしっかり持ってエンジニアを目指しましょう。
- 社会人はプログラミングの学習に当てる時間が少ないが効率良く学ぶことが必要です。
独学で学ぶ場合は半年は覚悟する
僕は他業種から独学でエンジニアに転職しました。仕事を続けながらの独学でした。正直スキルが身に付くのも遅く時間がかかりました。
半年間、毎日プログラミングしていました。平日も土日もです。効率はすごく悪かったように思います。
ですが、独学の人はこれくらいは覚悟した方がよいです。1年くらいかかるかもしれません。
社会人はオンラインのプログラミングスクールがおすすめ
僕が今、社会人で他業種から転職を考えている本人だとすると、間違いなくプログラミングスクールを利用します。理由としてはこのような感じです。
- 当時、独学していた時に理解できずに悩む時間があり進まなくて挫折しそうだったため。
- エンジニアを目指すカリキュラムが整っているため効率良く学べるから。
- 転職保証や転職したら無料になるスクールもあるので活用したい。
- 僕は家族がいるので仕事しながらでも学習できる環境が必要だから。
- 今はWebエンジニアだけど、未経験でもWebエンジニア目指したい
転職率の高いプログラミングスクールであれば、エンジニアになれる気がします。スクールの95%以上とかが転職に成功しているのですから。
ほとんどのプログラミングスクールがオンラインに対応しているので、自分に合いそうなスクールをを選択してエンジニア目指したいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。社会人でも仕事を続けたまま転職できそうだと思ってきたのではないでしょうか?
僕は現場では、普通のエンジニアです。スーパーな人ではないです。それでもエンジニアになれました。「絶対にエンジニアになってサイトを構築したい」と強く思っていました。
気持ちだけは強かったように思います。それが挫折しなかった理由でしょうか。
僕がプログラミングを始めた頃はドットインストールやProgateのような学習サイトもありませんでした。本が主流だったため、ものすごく苦労しました。
今はオンラインで学習できますし、効率良く学ぶことができる環境があるため恵まれていると思います。
いろんな良い環境を探してプログラミングの学習に役立ててください。
- 未経験の方は早めに目標を決めましょう。
- 何を作りたいか、どんなものを作りたいか考える。そしてそのために何を学ぶか調べます。
- あとは独学でやってみる(プログラムを書いてみる)
- 独学で実績(公開できるレベルのもの)を作れるなら転職活動・就職活動をしてみる。
- 難しい場合はスクールに通い実績を作り、早めに就職する。