このような疑問をお持ちの方に向けて書いています。
30代未経験からエンジニアに転職するのは難しいだろうと考え、諦めようとしていませんか?
近年、エンジニア不足により50代でも現役でコードを書くエンジニアが増えています。そう考えると、30代であればまだまだ若手と考えてもいいでしょう。
今からキャリアチェンジをするモチベーションがあるのでしたら、挑戦してみることをおすすめします。
結論
この記事では、30代未経験からエンジニア転職を目指したい方にアドバイスをする内容になっています。
エンジニア職は不足しているため需要が高い
エンジニア職は人手不足という状況が長く続いています。近年、AIやデータサイエンスの分野での人手不足もあり、以前にも増してIT業界全体でエンジニア不足となっています。
以前からIT業界の人材不足があった
実は、以前からエンジニアは不足していましたが、その理由として大きかったのは、未経験からエンジニアになるというハードルが高かったという点にありました。なぜハードルは高かったのでしょう。
以下のような点が原因としてあげられます。
- 学習は書籍が中心で独学が主流だった
- 講師・メンターがいなく、ほとんどの人が挫折する
- IT業界がブラックであり、転職したい人が少なかった
今でこそリモートワークが取り入れられたりで人気の職業になりましたが、以前は本当にコンピューターが好きな人しかエンジニアになりたいと思う人はいませんでした。
将来もIT業界の急成長により人材は不足する
下記の資料ではITの人材不足は深刻で、2030年で約80万人足りなくなるという状況になっています。そしてこれからも人材不足が続く理由があります。
IT業界の急成長は将来も続くと予想されており、ますますエンジニア不足は続くということです。さらにエンジニアの年齢も高齢化していくと言われています。
50代、60代のエンジニアが増えると、30代から始めたとしても先は長いため、遅いということはありません。
プログラミングを学ぶ環境が整っている今はチャンス!
以前は、プログラミングを学ぶための環境が整備されていなかったため、エンジニアになるハードルは非常に高かったです。しかし、今ではプログラミングを学べるスクールがたくさんあり、スキルを身につけることが容易になりました。
また、プログラミングスクールを卒業すると、転職サービスと連携されており、転職がしやすくなります。
エンジニアの年齢層が高くなっているので、プログラミングを始めるのが遅くても、それが大きな問題になりにくくなりました。
20代の未経験者をエンジニアとして雇うメリット
30代の未経験でもエンジニアを目指すのに遅くはないという話をしてきましたが、現状は20代と比較されることが多いです。ライバルの20代にどのようにして差を付けるかが就職・転職のポイントとなるでしょう。
簡単に20代のメリットから確認していきます。20代のエンジニアを採用するメリットは下記のような点が考えられます。
- 安く雇用できるためコスパがよい
- 吸収力が高いため仕事を覚えるのが早い
- 活躍できる期間が長くなる
- 素直に聞くため教育しやすい
- 体力や忍耐力がある
安く雇用できるためコスパがよい
年収が低い世代なので安く雇える20代の方はコスパが良いです。
1、2年で成長すると単価が50万〜60万いきます。給与は1、2年でそこまで上がらないため雇用側にとっても利益率が高くなります。
吸収力が高いため仕事を覚えるのが早い
個人差はありますが、若いほうが吸収力が高く、教えたことを覚えるのが早いという特徴があります。
活躍できる期間が長くなる
20代の時から開発に携わると30代になった時に多くのことを経験し、活躍できるエンジニアに成長しているという点があります。
素直に聞くため教育しやすい
開発現場のメンバーの多くは20代、30代で構成されており、40代、50代になるとマネージメントをしているというのが一般的です。プロジェクトで新人の教育するのは20代、30代の開発メンバーになるでしょう。
教える社員の年齢より下の新人には教育しやすいですが、自分より年上の新人に教えるのは難しく感じる人もいます。
体力や忍耐力がある
昔ほど体力を求められることはなくなってきていますが、納期前は遅くまで作業しなければならない場合もあります。
未経験の20代と30代を比較して30代が勝つ方法は?
20代と30代の未経験者を比べると、どうしても20代の方が有利に感じるのは仕方がないでしょう。
若くて給与も安い、教育しやすい。30代が20代に勝てる部分はないと感じるかもしれませんが、僕はあると思います。その点について解説していきます。
30代に求められるのは社会人経験や人間性
プロジェクトに参画すると、未経験者に対して厳しい言葉で注意してくる人がいます。社会人経験が少ない20代の場合、そういう厳しい言葉に対処できず辞めてしまうかもしれません。
このような考え方は多くの経験を積んだ30代だからこそできることかもしれません。20代の場合は40代、50代の管理職の上司と上手くコミュニュケーションが取れないかもしれませんが、30代ともなれば上司とのコミュニュケーションも問題なく取れるでしょう。
このような部分を面談でアピールできると高感度アップし、ヒューマンスキルで採用を勝ち取れるかもしれません。
もちろん大前提としてプログラミングの基本的なスキルを持ち合わせていることが必須ですが。
業務知識や役立つスキル
30代は業務知識を持っている人もいると思います。例えば、医療関係の仕事をしてきた人がエンジニアに転職し、医療システムの開発に携わると開発スキル以外に業務知識も役立てることができます。
さらに英語や数学といったプログラミングに活かせるスキルを業務で使ってきたという人もエンジニアの転職に役立てることができるでしょう。
30代未経験でエンジニア転職の準備段階
30代未経験でエンジニアに転職する魅力は多くあります。エンジニアは常に新しい技術や知識を学び続ける必要がありますが、その過程で自己成長を実感できることが魅力です。
詳しく解説していきます。
成熟した視点からのキャリアチェンジ
30代になると自己理解が深まり、自分の価値観や適性を把握しやすくなります。これによって、本当に自分がやりたいことを見つけることができ、より満足度の高いキャリアを築くことができるでしょう。
また、人生経験が豊富なことから、より大局的な視点で物事を捉えることができ、チーム全体の成功に貢献することができます。さらに、新たなキャリアに挑戦することで成長の機会が増え、自己成長を実感することができるでしょう。
まずは、自分を理解するところからはじめましょう。
スキルセットの評価と強化
未経験者はまず、自身のスキルセットを評価し、エンジニアとして必要なスキルを理解します。オンライン学習やプロジェクト参加を通じて、必要なスキルを磨くことが重要です。自身の得意な点と向上が必要な点を洗い出し、強化していくことです。
未経験からでも転職成功のポイント
基本的なプログラミングやコーディングスキルを磨くことが重要ですが、30代の場合は、以下が重要になります。
- 自分の強みや志向性を把握し、適切な業界や職種を探す
- 志望理由や転職後のキャリアプランをしっかり説明し、意欲や適性をアピールする
- 未経験者歓迎の求人情報をリサーチし、自己アピール力を高める履歴書や職務経歴書を作成する
特に一つ目の、自分の強みや志向性(興味があること)に向かうことです。30代でキャリアチェンジするということは、今までの仕事に何かしら不満があったということでしょう。
エンジニア転職で失敗しないためには、自分のやりたいことを見極めるのが重要です。
実績をアピールする手段はポートフォリオのみ
未経験者が自分のスキルをアピールする手段は、成果物しかありません。オリジナルアプリを制作しポートフォリオとして企業に提出し、それを見た企業が面談をするか判定します。
学習した点を資格でアピール
エンジニアに資格は必須ではないですが、未経験が学習した結果として資格を取得することでアピールすることができます。
最近はAWSの資格なども重宝されるため、転職に有利になるでしょう。資格取得だけでなく、業務に詳しくなれるので資格の勉強はおすすめです。
希望する条件のレベルを下げる
30代未経験でエンジニア転職を目指す場合は、待遇面や条件に少し不満があったとしても、とりあえず就職してみるというのも一つの方法です。
一旦、実務経験を積むと、次に転職するときは経験者として転職するため、容易になります。
30代未経験者がエンジニアを目指す場合のリスク
今までは、30代でもエンジニアを目指せることを解説してきましたが、リスクも理解しておく必要があります。
収入が減るリスク
エンジニアに転職できたとしても、数年の間は以前ほどの年収はもらえない可能性が高くなります。20代でも30代でも未経験のエンジニア職の給与は20万〜25万くらいです。
メモメモ
経験を積んで給与が上がるまでは苦しい生活をしなければならないかもしれません。特に家族がいる場合はかなり厳しくなるでしょう。
転職できない場合に他の道に進みにくい
20代であればエンジニア職についてみて合わなかった、思っていたより厳しいといった理由で辞めてしまっても別の道を歩みやすいかもしれません。
けれども30代となると、他の分野に転職するにしても厳しくなってしまいます。
30代からエンジニアになるための学習方法
30代の場合は、遠回りして学習する時間はありません。明確な目標を立てて、その道で必要なスキルを選択しスキルを身につける必要があります。その点について詳しく解説していきます。
必要なスキルを見極める
Web開発、アプリ開発、AI開発、インフラ構築など様々な種類があります。それぞれに必要なスキルや知識が異なりますので、自分の興味や適性に合わせて選ぶことが重要です。
そこで必要なプログラミング言語やツールを学習します。
30代は効率良く学習をする
独学の場合は、とにかくスキルを身につけるまでに時間がかかります。30代にはその時間がもったいないです。早くスキルを身に付けて転職するのがベターです。
プライベートの時間をすべて学習時間に!
とにかく時間をかけてプログラムを書くと、書いた分だけスキルアップできます。20代の倍くらい学習するつもりで取り組む必要があります。>
転職できるまでは、プライベートの時間はすべてプログラミングの学習に使うくらいに考え、家族がいるのであれば協力してもらうことも必要です。
チェック
朝早起きをして学習時間を作ったり、電車通勤中も何か読んで学習ができるかもしれません。昼休憩の時間の半分は学習に当てられるかもしれません。
30代からエンジニアになった人は、他にも多くの努力をして目的を達成できたのかもしれません。
未経験30代からのエンジニアに転職という挑戦をし成功させましょう
エンジニアになるためには、プログラミングやサーバー、ネットワークなどのITスキルを身につける必要があります。独学で学ぶこともできますが、効率的に学ぶためにはプログラミングスクールやオンライン教材を利用するといいでしょう。
また、転職活動においては、自分の強みや志望動機をしっかりと伝えることが大切です。履歴書や職務経歴書には、これまでの仕事での実績や学習したITスキルを詳細に記載しましょう。
面接では、なぜエンジニアになりたいのか、どんなエンジニアになりたいのか、どうやってスキルアップしているのかなどを具体的に話せるように準備しましょう。
30代は20代に比べると転職が厳しいと感じることが多いですが、20代に勝る点もあるということがわかったのではないでしょうか。また30代の方は今後の仕事について真剣に考えている方が多いと思います。
他の人と比べたりせずに、自分のペースで学習することが大事だと思います。
この記事を読んで30代未経験でもエンジニアに転職できそう、チャレンジしてみようと感じてくれるとうれしく思います。