未経験でエンジニアなりたいと思ったら準備が必要です。
30歳というと未経験でエンジニアなるには遅すぎる年齢と言われていました。けれども無理な年齢ではありません。
わたしがエンジニアになった時よりも今の方がエンジニアは不足しています。若い人でエンジニアを目指す人が減っています。その結果エンジニアは高齢化してきています。
企業側も若くて優秀なエンジニアを採用したいため、大手企業では優秀な新入社員に対して年収1000万に引き上げるといった発表をしていました。
年収1000万というとベンチャー企業でいうと部長クラスの給与でしょう。業界で何年も活躍してきた管理職を未経験の新卒でもらえるというのはとてもすごいことです。
それほど若くて優秀なエンジニアが欲しいということです。けれども大手企業のようにお金を出せる企業ばかりではありません。そのような企業は少し年齢が高くても採用しなければシステムの構築ができない時代になっています。
昔は50代になると管理側の仕事をしている人が多かったのですが、今は現場に行くと50代の方も活躍しています。ですから少し前は30歳くらいだとエンジニアになるには遅いと言われていましたが、今は全然間に合います。
けれども誰でもなれるのかというと、そうではありません。実際にわたしが30歳でエンジニアになるためにした方法も含めて紹介します。
未経験でエンジニアがどのような企業を目指すべきか
まずは未経験の方がどのような企業に転職・就職するのがよいのかを説明します。その後、転職するために必要な準備について説明していきたいとおもいます。
未経験のエンジニアに対して、独学で学んだ後にフリーランスエンジニアを進めたりする人がいますが、かなり無茶な話です。能力が高くセンスがある人もいることはいますが、最初からいろいろとできる人は少ないです。ですから基本的に最初はしっかりと教育してくれる企業に入る方がよいかと思います。
SESのような雇用形態はおすすめしません。未経験でそのような企業に入ると先輩社員が常駐している客先で業務を行うのですが、テストを行ったりマニュアルの整備をしたりすることが多く、しばらくはプログラムを書いたり設計したり、未経験のエンジニアがやりたい内容の業務はできないためスキルアップしにくい状態です。
2年くらいエンジニアをしていてもテストばかりしていたため実際にプログラムを書くことができないというエンジニアもいます。SESのような形態で未経験でいくべきではないと思います。
未経験からエンジニアを目指す場合は、教育制度が整っている企業、自社開発している企業や受託開発をしている企業で先輩の教育を受けながら成長していける企業に入ることをおすすめします。
教育制度が整っている企業に転職・就職するために準備をすること
未経験で教育制度が整っている企業に転職や就職する場合は、どのような準備をしておくとよいのか説明します。
企業は若い優秀な人材が欲しいと思っています。若くてスキルのある人材はなかなか見つけられないため教育したら活躍してくれそうな人材を探します。
つまり教育する価値があるかどうかです。そして教育するにしても教育費用はなるべく少なくおさえたいと思っています。少ない教育費用で一人前のエンジニアを育てたい。そのような理由から開発に対して少しでも理解がある人や企業での開発経験がなくても個人で開発した実績がある人が選ばれます。
企業に選ばれる人材になるために以下のような準備をします。
- IT業界についての知識を身に着け慣れる
- 実際に手を動かして作ってみる
- プログラミングのスクールに通う
IT業界についての知識を身に着け慣れる
IT業界はとにかく難しい言葉がたくさんでてきます。API、ASP。UI、UXなど似たような用語も多く混乱します。そのような用語が業界では普通に使われるため一つ一つ学んで理解していくしかありません。
理解を深めるためには資格を取得するのも効果的で基本を身に着ける助けになります。IT業界は新しいことがどんどん出てくるので学び続ける必要があります。最初から学ぶというクセを付けておく方がよいと思います。
資格取得に関してはITパスポートの勉強をするよりは基本情報処理試験がおすすめです。幅広くITについての理解を深めることができます。
IT業界の様々な職種について理解して自分が目指したい職種はどのような職種なのか探しましょう。ゲームを作りたい。AIの開発がしたい。iPhoneアプリを作りたい。やりたいことが見つかれば自然と目指す方向が決まってきます。
開発関係の本を読むことも業界について理解を深めるのに効果的です。まずは慣れることからはじめましょう。最初ほとんどの人が苦労します。
実際に手を動かして作ってみる
わたしは当時Webエンジニアを目指していたので開発環境を構築し実際にプログラミングをしてみました。チュートリアルをやってみて「Hello World」が表示されるとうれしくなり、もっといろんなことができるようになりたいと少しずつ難易度を上げていろいろと作った記憶があります。
ネットにはプログラミングを学べるサイトがたくさんあるので、そのようなサイトで学んでいくのも効果的です。
途中で思うように作れなくなることもありますが、そのような経験はエンジニアを続けている限りあります。ベテランになっても新しいことにチャレンジするとうまく動かなかったりします。
それでも経験を積むと、解決方法を探すのがうまくなってきます。失敗を重ねることが大切だと思います。
プログラミングを行いたい場合に最初に使うプログラム言語でおすすめするのは「Python」や「PHP」、「Java」あたりであれば人気の言語なので覚えても損はしないと思います。
プログラミングのスクールに通う
1人で学んでいるとつまずいて進められなくなる人も多いです。多くの人が同じような経験をし、その壁を乗り越えてエンジニアとして活躍しています。
慣れるまでどのように学ぶかは人それぞれなので、プログラミングのサイトで学び理解できて進めるならそのような方法でもいいと思いますし、プログラミングを教えてくれる学校に入って学ぶのも全然ありだと思います。
わたしの場合は何度か講習に通い学びました。自分である程度勉強してから内容に興味がある部分の話を聞くということで知識を増やすことをしました。基本を学び「掲示板を作りました」とか「アプリを作りました」という実績が欲しかったという理由もありました。
講習で話を聞くメリットはわからない部分について質問できるという点です。
1人で学んでいると、何回もつまずいてなかなか前へ進めないということがあります。プログラミングスクールもそうですが、わからない部分があっても説明してくれるため正しく理解しながら進んでいけるのが良い点だと思います。
いつ転職するかを考える
転職するまでにどのくらい時間があるのか考えることは重要です。
いつまでに何をするという計画を立て、それまでに学習時間はどのくらいあるのか。その間にどのくらいのことを学べるのかを考えて取り組むことをおすすめします。
例えば、Webエンジニアになりたい場合、学ぶことは多くあります。環境構築、HTML、CSS、JavaScript、Java、PHP、SQLなど。すべてに時間を使うといくら時間があっても足りないので、いつまでにどこまでやるといった計画が大切になります。
エンジニアの将来性を知る
エンジニアは人材不足のため、将来性もある職業です。これから先は仕事に困るということもないでしょう。
以前は残業も多く、徹夜での作業もあるイメージが良くない職業でしたが最近は以前に比べて働きやすくなりました。
収入面でも他の職業よりも高待遇が期待できます。一人前になるまで思うように開発できなく辛い時期もあるかもしれませんが、将来の活躍し高収入を得られることを考えると頑張れるのではないでしょうか。
未経験でエンジニアに転職する時の注意点
独学で学んだりスクールに通ったりして少しずつできることも増えてきたら早めに転職することをおすすめします。理由は以下の通りです。
- 個人で学ぶより現場から学ぶことの方が圧倒的に多い
- 個人で学ぶことが現場では通用しない場合が多い
- 個人で学ぶより現場から学ぶ方が成長が早い
わたしもプログラミングの講習には何度か参加したことがあります。その後転職したのですが、それまで学んできたことが全く役に立たないくらい現場で学ぶことが多かったと記憶しています。
スクールで学ぶことは基本です。現場ではそれを応用して仕事するためスクールでは学ばないことを自分で考え仕事する必要があります。
そのため早く現場に出て現場から学ぶ方が成長も早いです。ただし記事の前半の方で書いた通りSESのような雇用形態で現場に出てもテスト仕様書を書いたりテストばかりしていると成長はそれほどできません。
それを避けるためには転職する企業を自分で探すのではなく、自分の希望を伝え転職の専門エージェントに探してもらう方法が転職に失敗しないコツです。
プログラミングスクールで学んだ後に転職までサポートしてくれるスクールも多いので、相談してみるとよいかもしれません。
志望の動機を言えるようにする
どうしてエンジニアになりたいのかと聞かれたら、迷いなく答えられるでしょうか?
将来どのようなエンジニアになっていたいのか考えてみるとよいです。単に手に職を付けたかった。将来性があるから。楽しそう。安易な考えでエンジニアになる人は少なからず途中で辞めていきます。
常に新しい技術を吸収し続ける必要があります。学習し続けたりするため好きでないと続けられないかもしれません。
将来AIの技術者になり世界で活躍したい。というような目標があると面接を行った時に面接官にもやる気が伝わりやすいため採用の可能性が上がります。
未経験からエンジニアになるために、しっかりと将来なりたい自分を言えるようにしておきましょう。そのくらい言えないようではやる気は伝わりません。
未経験からエンジニアになる時にやるべきことまとめ
未経験からエンジニアになるために重要な点を説明してきました。
エンジニアの学習範囲は膨大です。すべてを学んでから転職をしていると何年もかかってしまいます。ある程度の学習で転職できるように計画を立ててみましょう。
20代の前半であれば、少しの学習でも採用の確率は上がります。30代での転職になると少し厳しくなってきますが、できることを増やしておくことで全然間に合います。
40代以降の未経験はわたしは見たことがないため回答はできませんが、Lancersのようなサイトからお仕事を得るのは可能だと思います。
なりたいと強く望むならいつでもエンジニアになれると思っています。ただしやる気や覚悟は必要です。
ぜひ、目標を持ってエンジニアを目指してください。