このような疑問をお持ちの方に向けて書いています。
現役フリーランスエンジニアの僕はフリーランスという働き方が合っていると感じています。合わない人もいると思うので、そのあたりの話をしていきます。
こんな方におすすめ
- フリーランスエンジニアの実態を知りたい人
- フリーランスエンジニアが向いているか不安な人
- 現役フリーランスエンジニアの本音を聞きたい人
会社員時代は役職に付き年収700万くらいありましたが、フリーランスエンジニアになりました。収入に不満があったわけではありませんが、会社員時代より満足しています。
フリーランスになった僕がフリーランスエンジニアの実態について詳しく解説していきます。
この記事を書いた人
特別何か持っているわけではない普通の人が未経験からエンジニアに転職し、10年以上経験を積みフリーランスエンジニアになり、単価80万〜140万の案件に参画し稼げるように。プログラミングを始めた頃は、「プログラミング向いていないかも」、「自分のスキルレベル低い」と感じ悩んだ経験がある。
- 元プログラミングスクール運営企業の社員のためプログラミングの学習に詳しい
- 自分と同じように悩んでいる初心者へのアドバイスが得意。
フリーランスエンジニアの働き方はいろいろある
フリーランスエンジニアを目指す人が増えていますね。「フリーランスってそんなにいいのかな?」と疑問に感じますよね。まず最初にフリーランスエンジニアの働き方から紹介していきます。
フリーランスエンジニアを目指す人のイメージ
フリーランスになりたいからプログラミングを学ぶという人が増えてます。もちろんコロナの影響がありリモートワークができて、ある程度の年収もあるエンジニアは候補に入りやすいでしょう。
ただし多くの人が思っているフリーランスの働き方が現実とは違うかもしれません。フリーランスのイメージを聞くと下記のように答える方が多いです。
- 時間も場所も関係なく自由に働ける
- コミュニケーションが不要なのでストレスが少ない
フリーランスエンジニアの実態を調べると、このような状況で働けるのは一部の人だということがわかります。
フリーランスエンジニアの働き方
フリーランスエンジニアもいろいろな働き方があります。大きく分けると下記の3種類です。
働き方は3種類
- 自分で作ったサービスで収入があり自由に働ける人
- エージェントを通して企業と契約して働く人
- 自分で仕事を探し受注して働く人
自分で作ったサービスで収入があり自由に働ける
自由に仕事ができる人もいますが、このような働き方ができる人は本当に一握りです。例えば、自分で作ったサービスで一定の収入がある人です。または開発したシステムの保守費用が入るという人もいます。
エージェントを通して企業と契約して働く人
多くのフリーランスエンジニアはこのようにエージェントに登録して企業と契約して働いています。僕もこのタイプで以下のエージェントに登録してお仕事契約しています。
自分で仕事を探し受注して働く人
会社員時代のつながりで仕事をもらって開発したり、またLancersやクラウドワークスで案件を獲得してお仕事を受注する人もいます。
フリーランスエンジニアはそれほど甘くない
上で書いたように自分でサービスを開発して自由に働ける人はごくわずかなので、時間も場所も自由に働ける可能性は低いということがわかります。
クラウドソーシングのようなサービスを利用してお仕事を受注しているのであれば、収入は不安定です。僕たちのようにエージェント経由でお仕事をする場合は、安定しますが自由度は低くなります。
この後、さらにフリーランスエンジニアの実態を暴露していきます。
フリーランスエンジニアの実態を大暴露
フリーランスエンジニアは、思っているより厳しいという話をしてきました。ここでは僕がみてきたフリーランスエンジニアの実態を紹介していきます。
こちらは僕がフリーランスになって半年の経験を記事にしています
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フリーランスエンジニアになって半年。コロナの影響と仕事の状況
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【実態①】1ヶ月で終了の可能性がある
僕は国家資格にあまり興味がありません。
フリーランスなので資格があってもなくても、成果が出てなければ契約終了になってしまうからですね😌
重要なのはスキルと人間性この二つです🚶♂️
見えるものではなく、見えないものを鍛えましょう💁♂️
引用元: Twitter
エージェント経由で働くフリーランスエンジニアは企業と月単位で契約しますが、1ヶ月〜3ヶ月更新の企業が多いです。フリーランスエンジニアは即戦力を期待されているので、その期待に応えられないと契約終了になります。
過去のプロジェクトでも経験が浅くキャッチアップに時間がかかり1ヶ月で契約終了になったという方もいました。これがフリーランスの実態です。
【実態②】単価はスキルで決まる
【フリーランスは厳しい】
今日、3月からフリーランスになった友人が「今月いっぱいで契約終了」を告げられたそうです...
✅スキルアンマッチとのこと...
スキルもある人なのに厳しい...
「フリーランスになろう!」
こういう謳い文句に乗るのはよく考えて。
#駆け出しエンジニアと繋がりたい
引用元: Twitter
フリーランスエンジニアの場合、それまでの経験が評価されるため経験のない言語や技術に関してはほとんど単価に反映されることはありません。エンジニアの経験が長くてもスキルがマッチしていないと単価が上がらないということです。
プログラミングスクール卒業してフリーランスエンジニアで年収1000万みたいなのも、可能性はほぼ0%ですね。1000万は月単価が80万以上でなければいけないので5年〜のベテランエンジニアの単価です。
【実態③】フリーランスエンジニアはスキルアップする機会がない
フリーランスの一番大変なところは、収入が安定しないことだと思う。急に次の仕事が無くなるかもしれないし、仕事の波も激しい。自分でスキルアップをしていかないと時代にも置いていかれる。「自由」の代償は少なくない。
引用元: Twitter
会社員であれば、社内でいろんなプロジェクトに入れてもらえるので自然と新しいことを学べる環境があったりしますが、フリーランスの場合は経験のない技術を使う現場に入れる確率が低いです。
チェック
新しい技術を習得したいと思ったら自分で学習し身につける必要があります。ある程度その技術を使える状態にして、単価が下がるのは覚悟でプロジェクトに参画するという方法です。
今まで蓄えてきたスキルも新しいプログラム言語やフレームワークに変わっていくので、常にスキルをアップデートしていかなければなりません。仕事以外にもスキルアップに時間を使います。
【実態④】フリーランスエンジニアは保証がない
仮に同じ月収50万でも、サラリーマンとフリーランスの50万は持つ意味が全く違う。将来の保証がない分前倒しして稼いでいく必要があります。
引用元: Twitter
会社員の場合、病気になり働けなくなると傷病手当というものがあったり、体調が悪いと有給休暇を使えたりしますが、フリーランスの場合はそれがありませんね。
退職金やボーナスもないし、家族手当や住宅手当もありません。会社員の場合は厚生年金の半分支払ってくれているけれど、フリーランスは国民年金で保険料も高いです。
【実態⑤】コミュニケーションが取れない人は無理
コミニュケーションが苦手だから、他人と会いたくないから、ラノベ作家になるとか、シナリオライターになるとか言ってる生徒さんはいつも一定数居たけど、むしろ、フリーランスは(クライアントとの)コミュニケーション苦手だと早々に詰むような気が。
エンジニアはコミュニケーションをとるのがが苦手という人が多いですが、誰かと一緒に仕事をするエンジニア職はコミュニケーションを取らなくても良いということはありません。
フリーランスエンジニアの場合は特に信用に関わるので難しくなります。
飲み会の勧誘
【実態⑥】フリーランスエンジニアは40代・50代が多い
参照元: 内閣官房日本経済再生総合事務局
フリーランスエンジニアは大半が40代・50代になっています。経験が豊富な年代が様々なプロジェクトで活躍しているというのが現状です。
30代も増えていますが、20代はまだまだ少ないという状況です。同じ案件の募集に応募してくるフリーランスエンジニアは経験豊富な年代で、その人たちと争うということです。
同じ単価であれば、スキルが高い方が選ばれると考えると、年齢に関係なく高いスキルを持っておかなければならないということです。
【実態⑦】単価の相場は高くない
参照元: 内閣官房日本経済再生総合事務局
上の表はフリーランス全体の表なのでエンジニアのみで考えると以下のような感じかと思います。経験あるエンジニアであればフリーランス全体の10%くらいに入りそうですね。
開発案件の場合、経験者の場合は単価が65万-80万くらいが多いです。80万でも年収960万となる。ここから多くの税を支払うため実は収入になる額はそれほど多くはないというのが実態です。
もちろんPMをしたり参画するポジションにより120万だったり150万というように単価は上がりますが、開発案件の相場を理解しておきましょう。金持ちでセレブみたいな状況ではないということです。
フリーランスエンジニアがおすすめの人
フリーランスエンジニアになるのって思っていたより大変だと感じたでしょうか?それでもフリーランスエンジニアの方が合っているという方もいます。
会社に縛られていて希望の仕事ができない人
本当はやりたいことがあるけど、会社に縛られていて希望の開発ができていない場合はフリーランスエンジニアを目指してもいいかと思います。もちろん、希望の開発ができる会社に転職するという手もあります。
メモメモ
例えば、会社は単価の高い案件に参画してもらいたいと考えているため、炎上している案件に派遣する場合もあります。自分も炎上案件は何度も行きましたが、とにかく開発が楽しくなくなります。
単価重視しているSES企業は、早く退職しフリーランスになる方が楽しく開発することができるためおすすめです。
開発を続けたい人
会社員の場合、経験が長くなるとマネジメントの仕事が増えて開発から遠ざかってしまいます。マネジメント職の方が給与は高くなるため嬉しく感じる人もいますが、開発が好きな人はちょっと残念な気持ちになります。
マネジメントより開発をしたいと考えているのであれば、フリーランスの方が好きな案件を探せるためおすすめです。
経験がありSES企業で低年収の人
SES企業で働く社員の働き方は、フリーランスエンジニアと変わらないため低年収であればフリーランスになった方が収入は上がります。もちろん、プロジェクトが決まらない間は収入がないという点ではフリーランスの方がリスクは高いですが。
例えば、SES企業で3年以上の経験があり30万くらいで働いている場合、フリーランスになると60万〜70万の単価で働ける可能性が高いです。そこから税金等を引いても会社員の30万よりは多く残るでしょう。
時短で働きたい人
フリーランスエンジニアの場合、週2や週3という働き方も可能です。少ないですが募集はあります。他にやりたいことがありフルタイムでの開発が厳しいと感じている人はフリーランスがおすすめです。
子育てしている方、他に実家の仕事を手伝っているとか、状況に合った働き方をしたい人はおすすめです。
時短案件はITプロパートナーズが案件数が多いため、おすすめです。
まずは無料相談から
ITプロパートナーズ会社に頼らずに自分のスキルで生きていきたい人
会社に依存している会社員の場合、会社に何かあったらどうしようと不安を抱いているという方もいます。会社を離れたら自分には何もないと感じている人も多くいると思います。
フリーランスエンジニアの場合は、自分のスキルやコミュニケーションで生きているため自信が持てます。
フリーランスエンジニアに向いていない人
フリーランスエンジニアをおすすめしない人もたくさんいます。
会社員でスキルアップできる環境にいる人
会社員で不満のない人はフリーランスエンジニアになるメリットは少ないと思います。会社員として働く方がメリットが多いです。現在の会社以外で他にやりたいことがあるのであれば、副業などで挑戦してみると良いでしょう。
すぐにローンを組みたい人
フリーランスのデメリットは、社会的信用がなくなることです。特に住宅ローンを組む予定があるという人はフリーランスはやめた方がいいです。信用を得るまでにフリーランス経験が3年ほど必要といわれます。
自己管理ができない人
フリーランスエンジニアになると、自分のことは自分でしなければなりません。例えば、確定申告もそうですし保険の手続きや開業に関する手続きなどもです。
会社員であれば、すべて事務の人がやってくれていた業務も自分でやる必要がでてきます。それができない人は向かないと思います。
僕の場合は、仕事に集中したいといった点、経費や節約について勉強も兼ねて税理士にお願いしています。
自ら進んで学習しない人
フリーランスエンジニアになると、新しいスキルを身につけるために自分の時間を使って学習する必要があります。仕事時間に学習するということはできません。
会社員であれば、新しい技術を使う場合は業務時間内に調査したり開発してみるということができるかもしれません。(会社で使う技術なので当然です)
メモメモ
フリーランスエンジニアの場合は、常に新しい技術に興味を持ち学習するということも大事になってきます。
フリーランスエンジニアを目指し方
フリーランスエンジニアのいろんなメリットやデメリットを理解して、それでもフリーランスエンジニアを目指したいというのであれば、しっかり準備しておきましょう。
フリーランスエンジニアは複数のスキルを身につけておく
例えば、一つの言語経験しかない、いろんな開発を経験していない方の場合、案件がなかなか決まらないという可能性があります。それは自分の経験がある技術の案件が少ないという場合もあります。
会社員時代に人脈を広げておく
フリーランスエンジニアになった時にお仕事を紹介してくれる人は貴重です。人間関係の構築は積極的にしておく方がいいです。勤めていた会社からお仕事をいただけるのであれば、自分の能力を理解してくれているため仕事もしやすいでしょう。
コミュニティなどに参加して人脈を広げている人もいます。フリーランスになる前の準備として副業から始めて、人脈を広げているという人も多いです。
フリーランスの案件募集しているエージェントに複数登録しておく
フリーランスエンジニアのお仕事を紹介してくれるエージェントに登録して、常にどのような案件があるのか、どのスキルのニーズが高いのかチェックしておくと良いと思います。
エージェントはフリーランス予定の人でも話を聞いてくれて、フリーランスになった時にどのくらいの単価になるのか、どのような案件に入れそうかといった話も教えてくれます。
案件数も多いので、とりあえずはこの3社を抑えておけば市場に出回っている案件の大部分をチェックできると思います。
現役フリーランスエンジニアの僕はフリーランスをおすすめするのか?
1年間フリーランスエンジニアとして仕事をしてきて、フリーランス歴は短いですが個人的な見解を述べたいと思います。
1年間ずっと同じプロジェクトでお世話になっているため、まだ案件が決まらない苦しさや大変な点を経験していないですが、個人的にはおすすめしないです。理由を書いていきます。
フリーランスエンジニアは収入はそれほど上がっていない
会社員時代の年収にもよりますが、僕の場合は会社員時代に700万くらいの年収だったのでフリーランスエンジニアになり、おそらく収入はほとんど上がっていません。
80万であれば、12 × 80万で960万ですね。1000万という壁があるため、少し超える程度であれば1000万以内に抑える方がいいと考える人が多いです。
厚生年金と国民年金の違い
フリーランスになると年金はすべて自分でかけるので掛け金が高額になります。その割に国民年金なのでもらうときは少ないです。会社員の場合は会社が半分払ってくれていて厚生年金なのでもらえる額も多いですね。
老後に年金をもらう時にどのような状況になっているのかわからないですが、高額な年金支払っているのに保証が少ないためフリーランスの人は損したような感じになります。
会社員の福利厚生は大きい
大企業であれば退職金が2000万は超えると言われます。フリーランスの場合はその分を自分でためていかなければならないので大変です。
会社員の旨味の一つに有給休暇もありますね。勤続年数が長くなると有給の日数も増えるため、しっかり取得できる会社であれば、少しプライベートが忙しいと感じた時に休暇を取ってリフレッシュすることができます。
メモメモ
大企業になると福利厚生がよくフリーランスなんかやっている場合じゃないと思うことがあります。特に最近は週休3日の企業が増えていてうらやましいです。
フリーランスエンジニアの不安が多い
参照元: 内閣官房日本経済再生総合事務局
フリーランスは収入面での不安は大きいというのが現状のようです。契約期間のタイミングで収入がない月もでてくる可能性があるのも事実です。
フリーランスの場合、トラブルに巻き込まれるケースもあります。会社員であれば会社が対応してくれますが、フリーランスの場合は自己解決する必要があります。
フリーランスになりトラブルに巻き込まれた時に、自分を守ってくれる保険は加入しておくべきです
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フリーランスエンジニアの実態まとめ
今回はフリーランスエンジニアの実態を暴露してみました。個人的にはフリーランスエンジニアより会社員の方がおすすめですというのが結論です。
ただし状況によってはフリーランスエンジニアとして働いた方がメリットがある人もいるとお考えください。上の表でもいろんな面で満足している割合が高くなっています。
収入のためにフリーランスになったというよりは、働きやすさや自分の時間といった部分を優先させるためにフリーランスを選んだということですね。僕もほぼ同じ理由です。
会社員で危機感がなくスキルアップせずに過ごすのであれば、フリーランスよりも危険な状況にいるかもしれません。会社員の方でも自分で稼ぎたいと考えるのであれば副業でプログラミングを始めてみるといいと思います。
働き方に正解はないと思うので働く条件がよい、働きやすい働き方について、よく考えてみてください。それでフリーランスを目指してみたいと感じたら挑戦してみてください。