
このような疑問をお持ちの方に向けて書いています。
- 税金が違う
- 働き方が違う
- 待遇が違う
フリーランスエンジニアと会社員は主に3つの点が違います。この違いを理解するとどちらがよいのかわかります。詳しく説明していきます。
この記事の信用性は会社員エンジニア歴10年以上、フリーランスエンジニア歴1年でどちらも経験した僕が説明するので、信頼性は高めです。
この記事の信頼度

・IT企業転職歴も3回以上
・プログラミングスクール運営側の経験あり
・単価約100万のフリーランスエンジニア
フリーランスエンジニアのイメージによくある誤解
世の中の人たちはエンジニアについて誤解をしている。ものすごく誤解している。
フリーランスエンジニアって以下のイメージが強いと思うんです。
- 海外でハンモックの上でパソコンをしているエンジニア。
- 昼過ぎに起きて、ゆっくりカフェで仕事するエンジニア
- 好きな時間に好きな場所で働くエンジニア
こんな働き方しているフリーランスエンジニアは本当にいるのか?と疑問に思うのですが、いることはいる。たぶん。僕は知らないけど笑
このような印象が強く、コロナの影響が出てエンジニアになりたいと言う人が増えている。実際にフリーランスエンジニアってどうなんだろう。説明していきます。
フリーランスエンジニアはいつでもどこでも自由に働ける
フリーランスエンジニアはいつでもどこでも自由に働ける人はほぼいないと思ってよいです。エンジニアではなく、フリーランスという大きな括りで見ると自由な人っていると思うんです。
ただ多くのフリーランスエンジニアは企業から仕事をもらっています。もちろん決まった時間のミーティングや納期などを守れば、それ以外は自由といった働き方をしている人もいます。
自分でサービスを作ったり、他の人に頼らないお金の稼ぎ方をしているフリーランスエンジニアは稀で本当にいつでもどこでも自由という人は少ないということを理解しておくとよい。
エンジニアになりたいという希望を持つのは全然OKだと思う。ただ自由に働きたいからエンジニアになりたいはやめておけと言いたい。
フリーランスエンジニアは何でも経費にできる
経費というのは仕事に関わったる出費なので、何でも経費にできて税金が安くなるということは全然ないです。
仮にそのように経費にして申告していた人がいたとしても、最近はかなりの確率で税務調査でバレてしまうということ。
実際に僕は税金の方は税理士の方にお願いをして計算してもらっていますが、「これ経費にできますか?」などと言っても、それは難しいですと経費にしてもらえません。
フリーランスエンジニアは収入が高い
これは人それぞれと言いたいところですが、フリーランスエンジニアは年収が高くなりますが、税金や待遇面(有給休暇、ボーナス)などを考慮した場合、トータルで考えると会社員の方がよいと思っています。
個人的には最近流行りの「会社員 + 副業」でいけると一番効率よく稼ぐことができそうな気がします。
フリーランスエンジニアと会社員の税金の違い
フリーランスエンジニアと会社員のエンジニアの税金の違いについては、いろんなサイトで説明されているので深く説明する必要はないかと思いますが、簡単に説明していきます。
フリーランスエンジニアの税金
フリーランスエンジニアは税金を自分で支払う必要があるため、税金の負担が大きくなります。収入が増えると負担が大きくなります。
例えば、年収900万〜1800万の人は所得税で33%支払う義務があります。けっこう洒落にならないくらい高い。なので年収1,000万といっても思っているより手元に残るお金は少ないです。
さらに年収1,000万を超えてくると消費税を支払う義務が出てきます。これも注意点ですね。
会社員エンジニアの税金
そう考えると会社員の場合は税を会社が半分支払ってくれます。なので同じ年収でも会社員の方が手元に残るお金は多くなるということです。
ただフリーランスエンジニアのように、書籍代を経費にしたり、PCを経費にするといったことができないため、経費の差はでてきます。
フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの税金の比較
フリーランスエンジニアと会社員の税金の違いは簡単にまとめると以下のような感じ。
- 会社員の場合は会社が半分支払ってくれる分、税の負担が少ない。
- フリーランスエンジニアの場合は経費にできるものもあるので、その部分で会社員より節税ができる。
- 会社員の場合は厚生年金に加入するため老後に年金生活になると収入に大きな違いがでる。←これはけっこう大きい
こういうことを含めてどちらがよいのかを考える必要がある。なので上の方でも書いた通り、「会社員 + 副業」という選択肢が両方のいいとこ取りという感じでベターかなと思う。
フリーランスエンジニアと会社員の年収の違い
年収の比較はけっこう難しいのですが、同じくらいの経験年数でどちらが年収が高いのかという比較が必要です。
以下では、プログラムを書く3年程度のエンジニア、5年程度のエンジニア、10年程度のエンジニアで比較してみたいと思います。相場での話になります。
フリーランスエンジニアの年収
プログラム言語によっても違いがあるのですが、僕がWebエンジニアなのでJava、PHP、RubyあたりでのWeb開発の年収の相場はだいたい以下のような感じです。
3年経験 | 600万〜750万 |
5年経験 | 700万〜960万 |
10年経験 | 800万〜1000万 |
会社員エンジニアの年収
会社員のエンジニアの場合は、大手、ベンチャー、スタートアップなど環境によって違うかもしれませんが、ベンチャーあたりの年収を想定して以下のような感じで書いてみました。
ざっくりですが、僕がこんな感じでした。大手だと+100万くらい高いイメージですが。僕は大手に入れなかった雑魚エンジニアなのでわかりません泣
3年経験 | 400万〜500万 |
5年経験 | 450万〜600万 |
10年経験 | 600万〜800万 |
フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの年収の比較
比較した年収を見てもらうとわかるのですが、年収が上がってくる30代〜の会社員になると、年収が600〜になってきて、フリーランスエンジニアと比べてもそれほど年収は変わらなくなってくるという感覚です。
だったら会社が半分税金を払ってくれるので会社員の方がいいのでは?となります。個人的にはですが。
フリーランスエンジニアと会社員の待遇の違い
待遇面に関しては、フリーランスエンジニアの方がかなり不利です。フリーランスになると会社員がどれだけ優遇されているのかと感じることができます。
フリーランスエンジニアの待遇
多くのフリーランスエンジニアはエージェントと呼ばれる企業との橋渡し的なことをしてくれる会社を経由して仕事をしています。
そのようなエージェントにも福利厚生というものがあるのですが、やはり会社員に付与されるものと比べると物足りなさを感じます。その点は会社員の待遇の部分でお話します。
ちなみに僕は主に以下の2つのエージェントを利用しています。Webの案件数と単価は業界で1,2位で争っているくらいのエージェントです。
ギークス
レバテックフリーランス
会社員エンジニアの待遇
上で会社員の待遇にはかなわないと述べた理由についてですが、いろいろあるのでリストにまとめます。
- 有給休暇が付与される。
- 失業保険が使える。
- 傷病手当が使える。
- ボーナスがある。
- 家族手当がつく。
- 退職金がある。
ざっくり思いつくだけでこのくらいはあります。下の方に行くほど会社によってなかったりする部分ではありますが、大きい点としては有給休暇、傷病手当あたりですね。
有給休暇は年間10日以上付与されてますよね。エンジニアの日給が4万だとしたら40万分働かなくてももらえるという計算になります。会社員すげーってなりません?
傷病手当は病気やケガで休んだ場合でも保証されるものですね。フリーランスエンジニアの場合は病気で休んだら、収入がなくなりますね。この差はかなり大きいです。
フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの待遇の比較
比較するまでもないことなのですが、待遇面では会社員が圧倒的に有利です。だったらなぜフリーランスエンジニアになるのか?という疑問が出てきますよね。
そのあたりを最後まとめていきます。
まとめ
ここまで、税金、年収、待遇でフリーランスエンジニアと会社員エンジニアを比較してきましたが、年収は少しだけフリーランスエンジニアの方が高いという印象がありますが、他の部分と比較すると会社員の方が圧倒的に良いと感じます。
フリーランスエンジニアをしている僕が会社員はいいと言っても説得力がないのですが、「自分に合った働き方」ができ、「やりたいと思う仕事ができる」という会社で働けていたなら、僕は会社員だったと思う。
僕は会社員時代は役職もついており、最高年収は750万くらいの時もありました。けれども以下のような理由でフリーランスエンジニアを選択しました。
- 自分がしたい開発現場にいけない
- 自分が開発したいと思う開発ができない
- 開発以外に社員の面倒を見る必要がある
主に上の二つが理由です。3つ目は立場が上になると仕方がないことだとおもうので。エンジニアとして「こんな開発をしてみたい」、「こんなプロジェクトでやってみたい」という希望がありました。それが会社はOKしてくれません。
理由は単純です。単価が高くないプロジェクトは会社が儲からないからです。僕くらいの年収になると単価100万くらいの案件出なければ利益を出せません。
僕のように、自分がやりたい開発がある。会社では自分の希望が通らないなどという理由でフリーランスエンジニアになっているという人は意外と多いです。
フリーランスエンジニアを目指す方は参考にしていただけたらと思います。今回は以上となります。