プログラミングスクールを受講した後に、プログラミングスクールの紹介した企業に転職すると受講費が無料になるというプログラミングスクールがいくつかあります。
仕組みを知らない人は、いろんなことを想像し、こわくなります。特に以下のように感じる人が多いようです。
- 無料なんてあやしい。
- ブラック企業に放り込まれそうでこわい。
- 変な企業しか紹介してもらえなくて拒否したら無料にならなそう。
たしかにプログラミングスクールのビジネスモデルを知らないと、このように感じるのは当然です。
今回は、プログラミングスクールの運営の仕組みや紹介される企業との関係について紹介していきます。
プログラミングスクールはなぜ受講費用を無料にできるのか
冒頭でも書きましたが、プログラミングスクール経由で転職すると受講費用を無料にできる仕組みが存在しています。
プログラミングスクールはメンターを雇っているわけなので、受講した生徒の受講費用を完全に無料にするというのは難しいわけです。
ということは、皆さんが想像している通り、その受講費用を転職先の企業が支払っているという考えが正しいです。
受講費用が無料にプログラミングスクールが利益を出せる理由
プログラミングスクールでの経費は主にメンターの人件費です。生徒一人の受講費を無料にする場合にかかる経費は以下のように設定します。(仮の金額です)
経費 | |
メンター | 60万/月 |
生徒 | 10万/月 |
プログラミングスクール経由で転職した場合に10万を無料にするとしたら、メンターの経費は60万をプラスして70万企業に支払ってもらうとよいわけです。。ただメンターは一人だけを担当するわけでないため経費としてはもっと安くなるイメージです。
実際に企業側はもっと多くのお金を支払っています。紹介予定派遣などの相場では年収の20%〜35%といわれているので、400万としても80万〜140万程度支払うことになるわけです。
受講費が10万は安すぎですが、スクール側としては受講料を無料にして生徒を集めると利益も多くなるということになります。
このようにして人を育てる費用を企業に払ってもらうことでプログラミングスクールの運営は成り立っています。
企業側がそのような手数料を払うなら採用して教育した方が安いと思うかもしれませんが、そこは次の部分で説明します。
プログラミングスクールと企業の関係はWin-Win
前の方で書いたことを整理してみたいと思います。
- プログラミングスクールは人を教育して企業に売って利益を出す。
- 企業側は教育された人を採用し、スクールに高いお金を支払う
この関係がなぜ成り立つのかを説明していきます。まず「企業側が未経験者を雇って育てた方が安いのでは?」という質問にたいしての回答としては、「その通り」というのが正しいかもしれません。ですが、そうできない理由があります。それはエンジニア不足問題です。
現場ではエンジニアが足りないと言われているのに、新人に付きっきりでプログラミングの基本を教えている時間はないのです。
なのでプログラミングスクールである程度学んできた人を採用し、0から教育するという部分をプログラミングスクールに任せているといっても過言ではありません。
大手の企業でも新卒で採用した新人教育をプログラミングスクールのカリキュラムを新人教育に使っていたりしています。現場で教育する人の負担が減るのと教育にかけるコストも安くすみます。
大手の企業が新人教育にプログラミングスクールを使う理由
大手企業に教育プログラムとして使われるプログラミングスクールは、質がいいプログラミングスクールである証拠といえます。
自分の会社で採用した将来有望な新人の教育を任せるのですから、しっかりとした教育カリキュラムと能力が高いメンター(講師陣)でなければ頼みません。
プログラミングスクール側も優秀なメンターを高い費用で採用することで、このような大企業にアピールもでき新人教育という大型の案件を受注することができるのです。
プログラミングスクールから紹介される企業はあやしい企業ばかりなのか
実際に紹介される企業はあやしい企業、ブラック企業なのか。それはないです。なぜなら評判の悪い企業を紹介していたらプログラミングスクールの評判が悪くなり、受講者が減ってしまいます。
先に大企業の話をしましたが、評判が悪くなり大企業の教育という大型案件がなくなってしまうようなことはしません。
大企業が使うプログラミングスクールの紹介先はホワイトが多い
大企業が使うプログラミングスクールの紹介先は逆にブラックやあやしい企業ではなく、ホワイトの企業が多いといっても過言ではありません。
理由は、企業側は自社の新人教育を任せるプログラミングスクールから学んだ受講生は、自社の新人と同じくらい基本ができているということを知っているわけです。
そのため、そのような企業にプログラミングスクールも紹介しやすくなります。
企業に新人教育を任せられるプログラミングスクール
簡単にプログラミングスクールと企業の関係をつらつらと書いてきたわけですが、もちろん実際に企業が新人教育に使うプログラミングスクールってどんなところなのかというのが気になりますね。
教育につかわれているかどうかもホームページに記載があります。
TechAcademy(テックアカデミー)
TechAcademy公式
企業の600社30,000名の教育につかわれているTechAcademy。プログラミングスクールの最大手です。企業名を見ても聞いたことがある企業ばかりです。
CodeCamp
CodeCamp公式
300社以上。十分多いですね。
企業が利用する信頼できるプログラミングスクール3社の特徴
上で述べた企業が利用するプログラミングスクール3社には信頼できる利用があります。企業が利用する条件がいくつかあります。
- オンラインで学習できる
- メンターの質が高い
- 大手のプログラミングスクールである
- メンターの数が多い
- カリキュラムの質が高い
オンラインで学習できる
企業の新人が利用するプログラミングスクールはオンラインで対応できるのが特徴。自社に出勤しながらでも教育が受けられるため会社の予定で教育させやすい。
メンターの質が高い
企業側もどのような教育を受けるのかメンターから説明を受けるため、あやしいスクールとは契約しません。企業が契約するプログラミングスクールのメンターには安心して教えてもらえると思います。
大手のプログラミングスクールである
メンターによって教える能力に差があるのは、どこのプログラミングスクールでもありますが、大手のプログラミングスクールの方がメンターの教育やルールがしっかりしています。
メンターの数が多い
企業側が利用することを考えると受講生も多いため、対応するメンターも多い必要があります。メンターが少ないと質問に対する回答も遅れがちになるが、メンターが多いためレスポンスが早い。
企業が利用するとスクールの運営は安定するため、メンターを雇いやすいというのもあります。
カリキュラムの質が高い
どのようなカリキュラムなのか企業も確認し、新人教育にふさわしいのか確認した結果、契約するわけなので企業が新人を学ばせても良いと判断したカリキュラムであるということがわかります。
そのカリキュラムがすべての人によいかはわからないため、無料体験がある場合はその制度を利用したりスクールに入る前に内容を確認すると良いと思います。
まとめ: 信頼できるプログラミングスクールの探し方
今回はプログラミングスクールと企業の関係についてご紹介しました。
希望の企業がある場合、取引のあるプログラミングスクールを選ぶというのもありだと思います。紹介してもらえる可能性があるからです。
企業が利用するプログラミングスクールは信頼できる理由も理解できたかと思います。当ブログではこの記事で紹介した3社がおすすめのプログラミングスクールとなっています。
ぜひ、個別の記事をご覧になって自分に合いそうなスクールを見つけてください。
プログラミングスクール選びの参考になるとうれしいです。