開発で使うプログラム言語の案件数は圧倒的に30%くらいでJavaが多い。PHPが15%と続いていきます。Rubyは5%とかです。
それなのになぜプログラミングスクールではRubyを教えるのでしょう。以下のような理由ではないかと考える人がいます。
- Java、PHP、Rubyは同じWeb系で人気あるでしょ?
- プログラミングスクールではなぜRuby教えるのはメリットがあるから?
- Rubyは転職に有利だから?
- Rubyは副業に使える?
結論から言うと、挫折しにくいプログラム言語だからです。初心者向きのプログラム言語だからというのが答えになります。
今回はこのあたりのことを含めて説明していきます。
Java、PHP、Rubyは同じweb系で人気あるでしょ?
JavaもPHPもRubyもWeb系と言われるプログラム言語でWebシステム開発で使用されるプログラム言語である。
この3つのプログラム言語には特徴がある。それぞれの特徴から案件数にも影響がでています。
Java言語の特徴は
SIerが扱うプログラム言語の多くがJavaになります。案件数の30%がJavaです。それだけSIerの案件が多いということです。
未経験者が独学でJava習得するのは厳しいと言われている。Javaを習得したエンジニアは開発の案件に困らないと言われるほど常に人手不足である。
ベンチャーではほぼ使用しないため、Javaを学ぶとSIerかSESなどの派遣で働くことが多い。大規模開発案件が多く開発期間が長いのが特徴。Javaエンジニアのスキルは安定していると言われている。
PHP言語の特徴は
開発期間が短い案件が多く、スピード重視で開発される傾向が強いベンチャー企業で扱われるプログラム言語。
案件数も多く、主にLaravelやCakePHPといったフレームワークを使う案件が多い。独学でも習得しやすい。エンジニアのスキルにバラツキがある。
WordPressなどのブログツールでも使われていることで有名である。案件としてはあまりなくLancersやクラウドワークスなどで募集がある。単価が安く初心者向けの案件でスキル高めのエンジニアは稼げないため受けない傾向がある。
Ruby言語の特徴は
RubyもPHPとは似ているものの世界的に見るとPHPほど人気はないが最近はベンチャーでも使われる傾向があるプログラム言語である。
フレームワークのRuby on Railsを使用すると簡単にWebサービスを構築できるという特徴があり、初心者に人気がある。
挫折しにくく、最初に学ぶプログラム言語としては多くなっている。
プログラミングスクールではなぜRuby教えるのか
プログラミングスクールでは転職希望の人に教えるプログラム言語をRubyにしています。僕なりにその理由を考えてみました。
プログラミングの挫折を防ぐ
冒頭にも書いた通りプログラミングは挫折する人が多いです。9割と言われてますが、僕の体感では4〜5割。
中途半端な気持ちで始めても続かないと言われる。実際にそう思う。
せっかくプログラミングスクールに通い学習するので、最後まで挫折せず続けてほしいし、学びやすい言語を扱いプログラミングの楽しさを教えたいと考えた結果Rubyなのかと思いました。
また国産のプログラム言語のため日本語のドキュメントが整備されているという点もおおきいのではと思います。
Webサービスの構築がしやすいため
未経験でエンジニアに転職する場合は実績が必要となってくるため、限られた時間で比較的簡単にWebサービスが作れるRubyを選ぶのではと考えました。
現場で案件に参画する新人でも半年から1年くらいは戦力にならないのにプログラミングスクールで3ヶ月程度学んだ人がWebサービスを作り上げるというのは、かなり難易度が高い。
けれども決められた期間である程度の実績を作り、企業にアピールする必要がある。基本を学ばせた後にWebサービスまでと考えるとRubyなのだろうと思いました。
プログラミングスクールでRubyを学ぶと転職に有利なのか
プログラミングスクールでRubyを学んでも転職できないのであれば意味がない。実際Rubyを学ぶと転職に有利なのか疑問です。
ネット上でRubyが転職に有利であるという理由は見つかりませんでした。どちらかというとPHPの方が有利だという内容のものが多い感じでした。
ただPHPもRubyも言語の難易度はJavaなどに比べると優しいため、どちらか理解すると対応できるため採用側もどっちとこだわるわけではなく、ヒューマンスキルを見るのかもと思いました。
ただRubyを教えているプログラミングスクールの転職率を考えるとRubyで転職できているということなので、Rubyを扱う企業も紹介先には多いということなのかもしれません。
Rubyで学習するプログラミングスクール
Rubyは副業に使えるのか
プログラミングを学習する人の中には副業でプログラミングをして稼ぎたいという方もおられます。
副業で開発案件を獲得するにはLancersやクラウドワークスを使う方が多いので、Rubyの募集案件を調べてみたいと思います。
LancersでのRuby案件(2020/5月)
LancersでRubyの案件を探したのですが、Rubyの指定があったのは2、3件。うち一つはRubyのプログラミングサポートという案件。開発するという案件としてはほぼなしに等しい。
クラウドワークスでのRuby案件(2020/5月)
こちらもLancersと同様でプログラミングサポートの案件が一つ。あとはRubyを指定している案件はなしです。
Rubyは副業に向いているか使えるか
副業を獲得するサイトでの案件数を見るとRubyは副業には向かないプログラム言語であることがわかりますが、そもそもプログラミングという仕事は副業にはあまり向いていないのだと思う。
よく副業おすすめ5選とかいう中にプログラミングが入っているが、なぜおすすめなのかがわからない。平日5日働くエンジニアが土日に副業する場合はわかる。
未経験者が副業をするとなると時間がかかることが予想できる。副業案件は元々単価が休めであるため、時間単価にすると割りに合わないだろうと思う。
まとめ
Rubyという言語はベンチャーでも使われるのですが、PHPに比べると少なかったりする。考えられる理由を上げると以下のようになると思う。
- プログラミングは挫折率が高いため初心者でも挫折しにくいため
- 国産の言語で日本語ドキュメントがあるため学習しやすいため
- Webサービスを短期間で作りやすいため
- 転職先の企業でRubyを使っているため
個人的にはPHPの方がいいのでは?と思いますが、転職率からみるとRubyでも問題なさそう。転職後はRubyにこだわらずに開発スキルを上げて、いろんな言語で開発することになると思うので問題ないのかもしれないですね。