こんにちは。現役のフリーランスWebエンジニアのまさです。
こちらのブログをはじめた頃は会社員エンジニアとして働いていましたが、先日フリーランスとして働くことになりました。
フリーランスとしての仕事については、別の機会でご紹介したいと思います。
今回は現役のWebエンジニアの僕がWebエンジニアとしてWeb業界で働くことをおすすめするという内容になっています。これからエンジニアを目指す方、エンジニアの転職を考えている方を対象としています。
Web業界とSIerの違い
Web業界とSIer業界って何でしょう。システムを構築する業務に変わりはないかもしれませんが、仕事内容や立場などが全然違います。
どちらがいいのかという話であれば、人それぞれかもしれません。僕はWeb業界をすすめていますが、SIerがダメというわけではありませんのでご理解ください。
SIer業界とは
SIerはエスアイヤーと呼びます。システムインテグレーターの略語です。
企業の業務内容を分析し理解する。そして業務内容を改善しコンサルからシステムの構築、保守までを請負う会社になります。
つまり、お客様のシステムを構築したり、保守する費用で経営している企業になります。
SIerの一次請けは一度は名前を聞いたことがある大手の企業ばかりです。NTTデータ、日立製作所、富士通、NECなどです。その下請けに二次請け、三次請けの企業があり実際に開発を行っています。
Web業界とは
インターネットを使い動作するシステムをWebシステムといい、Webシステムの開発やサービスを行っている業界のことをWeb業界といっています。
イメージしやすいWebシステムはAmazonや楽天などのShopingサイトです。高速バスの予約システムや会員登録が必要なシステムなどがイメージしやすいWebシステムになります。
Web業界は主に自社のWebサービスを使って収益を上げている企業となります。
Web業界には世界的な企業も多いです。Google、Facebook、Twitter、Amazonなど。日本の企業はまだまだ世界には追いついていない状況ですがLineや楽天なんかは日本では有名な企業になりました。
SIerの下請けで仕事をした経験
僕はSIerの業界で二次請け、三次請けで仕事をしたこともあります。大手SIerはプロジェクトの進捗の管理を行うのが主な仕事になります。そのため実際に設計や開発といった部分は二次請け、三次請けが行います。
二次請け、三次請け、プロジェクトが大きくなると四次請けとかもっと下請けもいます。
下にいくほど給与が安い、待遇が悪い企業が多いイメージです。
僕がSIer系の二次請け、三次請けで参画したプロジェクトは金融系や公的なプロジェクトが多かったです。Javaを使うプロジェクトが多いイメージです。
Web業界で仕事をした経験
Web業界はプロパー(社員)の方でプロジェクトメンバーが構成されて足りないポジションの人をSESやフリーランスで補ったりします。
自社開発が多く、開発スピードが早いです。PHPやRubyあたりが多い感じがします。最近はPythonやGoなどの新しい言語やフロントのフレームワーク(Angular, React, Vue.js)なども積極的に取り入れていきます。
Web業界とSIerの開発環境や仕事内容の違い
SIerの開発環境や仕事内容
SIer系のプロジェクトに参画した時は、開発環境に制限が多く自分が慣れたツールを使うことは難しかったです。インターネットで検索することが禁止されていたり、貸与されるのはデスクトップのWindowsPCでスペックも最低限という感じです。メモリ4Gのところもありました。
仕事の内容もSEで契約し設計業務という名のマニュアルの整備やテスト仕様書作成など、ドキュメント関係の整備が多かったです。
SIerはウォーターフォールという開発手法で「要件定義」、「設計」、「開発」、「テスト」といったように順をおって開発していき、設計書や仕様書なども納品物に入っているためとにかくドキュメントの仕事がたくさんあります。
新人をプロジェクトに入れることができるくらいプロジェクトの予算が多く、規模が大きいのが特徴です。
- PCのスペックが最低限でツールの制限も多い
- ドキュメントの仕事が多い
- 開発手法はウォーターフォール
Web業界の開発環境や仕事内容
Web業界は自由なところが多く、PCをWindowsとMacから選択してもよいところや開発しやすいスペックの高いPCが貸与されることが多いです。
ノートPCと大きめのモニターが貸与されてツールも自由に使えて快適に開発できるといったところが多いです。
アジャイルと呼ばれる開発手法で進めることが多く、開発スピードが早いのが特徴です。
プロジェクトの規模は小さめで少数精鋭のようなプロジェクトもありますし、大規模なプロジェクトもあります。
経験が少なめの人も簡単な機能の開発に携われるのも特徴です。
- スペック高めのPCで自由な開発環境
- まず、作ってみるといった感じで、開発作業が多い
- アジャイルという開発手法で開発スピードが早い
Web業界で働くかSIerで働くかを選ぶポイント
Web業界で働くかSIerで働くかは好みにもよると思います。大手のSIerの場合は働く環境や待遇が良いので業務内容が嫌でない場合はよいかもしれません。
SIer業界は会社歴が古い会社が多いため、スーツで出勤して仕事をし年功序列だったり上下関係がはっきりしている雰囲気があります。
給与も個人の能力で上がるというよりは、年齢とおもに上がっていくといった感じが多いです。いい意味で長く働く方にはよいかもしれません。
SIerで働く新人の多くはドキュメントの整備やテスト仕様書、テストといった業務が多いためエンジニアとしては成長しにくいかもしれません。
未経験で入った新人はプログラムを書きたいと思う人が多いと思いますが、しばらくプログラムを書けない状態が続くこともあります。
- 大手のSIerは待遇が良いため業務の内容が嫌でない場合
- 能力より年功序列で安定がある企業を好む場合
Web業界はベンチャー企業が多く当たりはずれが多いと言われます。残業や休日出勤などよく確認する必要があります。
エンジニア職は私服での通勤が許可されているところが多く、リモートでの仕事だったりコアタイム以外は自由に仕事するといった企業も少しずつ増えています。
Web業界は新人も一緒に開発に参加するためどんどん成長できると思います。
最近は能力で年収も大きく変わる会社も増えています。
- 自由な服装や環境で働きたい場合
- 能力で評価されて収入を上げたい場合
Web業界でWebエンジニアをすすめる理由
Web業界をすすめる理由は自分のスキルをあげられる環境
Web業界でWebエンジニアとして働くのをすすめる理由の一つに業務内容があります。
会社に属していてもスキルアップできる環境でなければ、意味がないと思います。それはWeb業界でもSIerでも一緒ですがSIerは比較的スキルアップしにくい環境にあると言えます。
とにかく担当で仕事の内容が分けられているということもあり、ドキュメントを直す担当になるとしばらくその仕事をしてたり、テストに入ったらずっとテストしているとかあり得ます。
Webの会社は、能力がある人は比較的何でも屋になります。サーバー構築からフロントエンドまでやったり、仕事内容が多岐にわたるため知識や技術が上がりやすいという特徴があります。
その代わり、学ぶことも多いため勉強も多く必要とします。新人でも最初からどんどんプログラムを書かせる会社も多いです。
これからは個人でスキルを身につけておかないとエンジニアとして生きていくには大変かもしれません。大手のSIer出身の人がそこでずっと働くのであれば問題ないかもしれません。
けれども大手のSIerでも早期退職が発表されたり終身雇用は崩壊しているわけです。その後のことを考えた時に大手のSIerにいて下請けの進捗の管理してましたといっても、次に大手のSIerに転職できるとは限りません。
また下請けのSIerに転職したとしても今まで下請けに指示を出していた人が下請けで指示されるのに耐えられるでしょうか。
早期退職した後にスキルを身につけようとしても厳しいと思います。
僕がWeb業界をすすめる大きな理由は会社に頼らずどこに行っても自分のスキルで仕事ができるようになる必要があると考えるからです。
スキルがある人はどこに行っても仕事をしていくことができます。フリーランスという道もあるわけです。
もちろんSIerでも個人のスキルが上がる環境で仕事できているなら問題ないと思います。
エンジニア不足と言われているため、スキルがなくても大丈夫とは思わない方がいいです。いくらエンジニアが不足しているといってもスキルがない人をプロジェクトに置いておくほどの費用はありません。
学び続けられる業界
Web業界は技術の進歩も早いため、新しい技術を身につけるため勉強も多くしなければなりませんが、やった分だけ身に付くスキルが増えエンジニアとしての価値も上がります。
エンジニアとしての価値も上がるのも大切ですが、僕がエンジニアという職業に魅力を感じるのは新しいことを学び続けられるということです。
どんどん新しい言語やフレームワークが登場してくるため、使ってみたい言語やフレームワークがあるとワクワクします。
こんなものを作ってみたいとかモチベーションが上がります。長く同じ仕事をしていると飽きてきたりしますが、Web業界は全く飽きないです。
僕の場合は運良くいろいろな立場で開発に携わることができました。長くサーバーサイドのエンジニアとして仕事してきましたが、ここ数年はフロントエンドを中心に仕事しています。
フルスタックと言えるほどではありませんが、フロントエンドとバックエンドができると重宝されることも多いです。
僕がWeb業界をすすめる理由としてWeb業界の方が学べることが多いためです。
まとめ - Webエンジニアとして働く
僕は転職を何度かしてきました。自分が成長できないと思う環境で仕事を続ける意味がないと感じたからです。
会社員であれば会社に貢献するのは当然ですが、会社のためだけでなく自分のためにスキルアップできる環境は大切だと思います。
そういう点でSIerとWeb業界の両方で仕事をした経験からWeb業界を選択しました。日々新しい技術を楽しみながら開発ができているため毎日が楽しいです。
今まで一緒のプロジェクトで仕事したエンジニアの中には新しい技術に興味がない人もいました。ただ生活のためお金を稼ぐという目的のエンジニアもいます。
それもその人の生き方なのでいいと思います。そういう方はWeb業界ではなくSIerの方が向いています。
Web業界は常に新しいことを学び続ける人の方が向いています。新しい技術がどんどん出てくるため興味を持って学ぶ姿勢がWeb業界で生き残る人なのかもしれません。
開発ツールにも同じことが言えます。新しいツールを積極的に使うのもWeb業界の特徴です。
また開発環境もスペックが高いPCで開発できるためストレスも少ないということもあります。SIerは本当に毎回PCのスペックが低すぎます。一般の社員さんが使うPCで開発する感じです。
僕は開発する時にブラウザのタブを20個くらい開いたり、10個くらいのツール立ち上げてたりするため低スペックのマシンは本当にストレスがたまります。
ある現場では昔、PHPで開発していたという方が久々にPHPのプロジェクトに参画してきました。その方はフレームワークを使ったことがないとのことでした。
MVCとかオブジェクト指向という開発をしたことがないためプロジェクトにはついてこれませんでした。彼は昔のPHPで止まっていたのが原因でした。
上記の例は実際にあった話ですが、Web業界はそれほど流れが早いので学び続けられる人が一番向いていると思います。
僕のような平凡なエンジニアでもいろんなことに興味を持って開発をしているとスキルアップでき楽しく開発していくことができます。
ぜひ、Web業界で一緒に開発を楽しんでいきましょう。